珈琲を保存する場合ってどの様に保存していますか?私は最近になって色々と考えた結果ラミジップという袋に入れて保存しています。詳しくは下の記事に書いてあるので良かったら参考にしてみてください。
珈琲豆ですが実は結構劣化しやすくて、冷凍したりや冷蔵したり、酸素を抜いたりと色々とみなさん試行錯誤を重ねいろんな方法があるのですが、その中でも割とお手軽に出来るのは湿気対策ではないでしょうか?
やり方は簡単で密閉容器などにシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れておくだけでいいです。シリカゲル自体はダイソーで買えたり、Amazonで買えてコストも安いのでいいですよね。
さてそんな湿気対策におもしろ物があります。珪藻土ですねネットで調べてみても珈琲豆の保存に使用している人が結構いるみたいです。
YouTubeでも珈琲豆に珪藻土をオススメしている人がいたりします。
珪藻土ブロックは珈琲豆に効果があるのか?
ふとお店で買物をしていると珪藻土ブロックなる物が売っていました。「湿気を吸い取り、塩を固まりにくく」というキャッチフレーズが書いてあり、塩など乾燥した食品に良いと書いてあるので買ってみることにしました。
珪藻土ブロックの効果は見た目じゃ分からない
というわけで珪藻土ブロックと珈琲豆一緒に入れて一週間くらい使ってみたのですが、これといって何か変わった感じはしません。使い方はキャニスターに珈琲豆と一緒に入れて使用しました。
ただその時の湿度など色々と違いもあるので一概に効果があるのか無いのかわかりずらいです。それと湿気が溜まった目安などもないので、イマイチ効果があるのかハッキリしませんでした。
珪藻土コースターやバスマットは水分を吸う瞬間が見れるので効果を実感しやすいですよね。しかし今回は湿気なので目で見ることができません。
普段使っているシリカゲルは青い粒が赤くなったりで湿気を吸収してるのを感じ取ることができるのですが、珪藻土にはそういった機能がないので効果があるのか正直半信半疑な感じになりました。
シリカゲルと比較した検証をしてみる事に
というわけでハッキリと効果を感じ取る事ができなかったので、今回は湿度計と密閉できる袋を使って検証してみることにしました。
使う道具は
- 密閉できる袋(ジップロックなど)
- 珪藻土スティック
- シリカゲル
- 湿度計
以上を用意しました。簡単な実験なのでガチの実験に比べると色々とボロがあると思います。素人の検証と思って頂けたら幸いです。
ダイソーの湿度計を4つ入手
ダイソーのアナログの湿度計を購入してきました。
お店に置いてある中で極力数値が同じような湿度計を4つ用意(写真では3つですが……)したのですが、部屋設置した時点で結構誤差があるので正確な数値ははかれません……ただ目安程度にはなると思うので、今回はこれで検証してみます。
今回計測する環境は私の部屋にしました。最近は空気が乾燥しているので、検証する上では少し分かりにくいかと思い加湿空気清浄機で室内の湿度を大体50%にしました。写真をみると結構針がバラバラですが、10%以上の誤差はないのでいいでしょう。
ジップロックっぽい袋を3枚用意!
珪藻土が空地中の湿度を減らす効果があるのか検証するために、密閉状態の袋に湿度計と空気を一緒に入れて経過観察してみます。
そんなわけで密閉袋としてジップロックっぽいチャックのできる袋を用意しました。透明で中の湿度計を見ることが出来るのでコレを選択しました。
今回の比較対象はシリカゲル!
ダイソーで写真の様に2個で1つのシリカゲルが10個入りで売っていたので、それを半分にしたものを比較対象として入れて起きます。
Amazonでは小さいタイプのが大量に買えるので、これ一つ買っておくだけでかなり使えそうです。
シリカゲルは乾燥系食品にはではポピュラーな乾燥剤ですので、珪藻土の性能を比較する対象として選びました。私も珈琲豆の保存するときに一緒に入れています。
それともう一つ空気と湿度計だけの袋も用意しておきました。
珪藻土スティックはkarariという商品
たまたま行ったニトリで最初はヘキサゴンタイプの物を買ったのですが、一度使ったので色々と不具合があっても嫌なので一応新品で用意しました。
結構人気でAmazonでも評価が高めです!これは結構期待できるかもしれませんね。
それと湿気が含まれている可能性もあったので、レンジで3分ほど温めて湿気を逃がします。
レンジで2~3分で乾燥させる事ができるらしく、その当たりもシリカゲルに似ていますね。レンジで温めると結構アツアツになったので、すこし冷ましてから袋に一本だけ投入しました。
それでは実験を開始!
写真ではわかりずらいですが、右下が珪藻土スティックが入った袋で、左下がシリカゲルで右上は湿度計のみです、一応左上には部屋の湿度を測ってみました。
若干と言うかシリカゲルが少し湿度下ってますが、この状態でみていきましょう。大体55%~60といった数字の場所にいますね。
ちなみに時間は20時34分からスタートです。今更ですが24時間モードにしておけばよかったです。
約10分後
すこし見切れていますが、時計を設置しました。さていきなり10分後なのですが、結構変化がありました。
変化があったのは左下のシリカゲルです、気がつけば湿度が40%を切って36%とものすごい吸湿力ですね、対して珪藻土は特に変化なし。まだまだこれからなのかもしれません。
約3時間後
といわけで3時間たったのですが、シリカゲルが10%台に突入しました、大して珪藻土は変化がほぼありません……
というわけでここで珪藻土ブロック3本追加してみました……さすがにここまでシリカゲルの強さが目立つとアレなのでテコ入れしました。このまま一晩待ってみます。
約11時間後にシリカゲルは10%に!
シリカゲルついに10%に突入したのですが、珪藻土は60%のまま!というわけで珪藻土の湿度は変化がありませんでした!うーんどうも珪藻土は吸水性はあっても吸湿性は無いのかもしれません。
14時間後は特に変化なし:ここで終了
特に変化なし!というわけで思った以上に酷い結果だったので、そうそうに打ち切る事にしました。こんなに湿気を吸わないのなら、多分珈琲豆には向いてないと予想できます。
塩に向いてるのかも分かりませんが、逆に水を含ませて砂糖の容器に入れたほうが効果がありそうな気がしたので、水をくぐらせて砂糖の容器に入れることにします。
珈琲豆と比較してみた
このままではさすがに面白くないと思ったので、袋と湿度計をチェンジしてさらに珈琲豆がどれくらい吸湿性があるのかチェックしてみたいと思います。
珈琲豆は一杯分に使われる約10g用意しました。一応珪藻土ブロックの重量を測ってみると8.5g×4の34gでした。果たして珈琲豆に吸湿性はあるのかが気になります。
というわけでさっきシリカゲルが入っていた袋に珪藻土を入れて珪藻土が入っていた袋に珈琲豆を入れてチェックしてみます。どちらも60%ぐらいの数値でスタートです。
数分すると珈琲豆が湿度50%近くまで数字を下げてきました。やはり珈琲豆は湿気やすいのがわかりますね。
一時間後には珈琲豆の湿度が30%台まで下がりました。ちなみに珪藻土ブロックには変化はありませんでした。というわけで今回の実験はこの当たりで終了とします。
結果
結果としてはシリカゲルが10%前後まで湿度を下げることができ、珪藻土はほぼ湿度に影響を与えませんでした。
そして思った以上に珈琲豆が湿度を吸収していたので、珪藻土ではなくシリカゲルくらい強力な乾燥剤でないと効果がないとわかりました。
今回珪藻土はすこし残念な結果になってしまいまいしたが、珪藻土自体は吸水性がありコースターやバスマットに向いていて優れた性質を持っています。それと今回は気温20度前後の湿度60%で計測しましたが、もしかしたらもう少し高い湿度で効果を発揮するのかもしれません。
とりあえず余った珪藻土スティックは水に濡らして砂糖のケースに入れて、もう一つは塩のケースに乾燥させて入れておきました。
しかし今回の実験のお陰で珈琲豆は湿気を思った以上に吸うのがわかったのと、シリカゲルがとても高性能なのがわかったので良かったです。
今後の珈琲豆はシリカゲルで保存していこうと思います。
コメント
記事とても面白かったです。
珈琲豆の吸湿実験に関してなのですが、焙煎日やその後の保管状態などで吸湿具合って違ってくる気がするのですが、この豆はいつ買ったもので(市販なのか、焙煎してすぐ買ったものなのか)、どのように保管していたかを教えていただけないでしょうか。
吸湿しきっている豆はあまり吸湿しないような気がしていて(あくまで気です)、今回吸湿したということは焙煎日に近い状態で保管に関しても低湿な場所でしっかり保管していたのかなと思っています。
今回、途中で吸湿が止まってるのでどこかのタイミングで吸湿ストップするんでしょうが、逆にどこかで吸湿した水分が蒸発して再度吸湿可能になるのかなとも思ったり。その方法として、電子レンジで強制的に水分を抜く方法もあると思いますし、低湿環境において逃がす方法もあるのかなと(低湿環境においたら抜けるのかはわかりません笑)
長くて面倒くさくてすいません。ご返信いただけたらと思います。
コメントありがとうございます。面白いと言ってもらえてとても嬉しいです。
珈琲豆の状態ですが自家焙煎の珈琲屋さんから通販で購入しています。
そして届いた豆はすぐに透明のキャニスター(密閉容器)かアルミパウチの密閉袋に100g程度に小分けにして常温で保存していたと思います。
1年くらいも前の実験なので、詳細には覚えてませんが購入後一週間程度の豆で、小分けにした中でも開封頻度の少ない物を使ったと思います。
確かにスーパーなどで売ってい豆などは吸湿が進んでいる場合が多そうですし、その場合は吸湿しにくい気がしますね。
水分の放出については正直わかりませんが、電子レンジを使うことで豆の水分は抜けると思います。
昔試しに古くなった豆を電子レンジで温めたら豆が膨らんで喜んだ記憶があります。
ただ豆の煎りも進んでしまいますし、そこまでして水分を抜く意味があるのか?という疑問もありますね。
まったく同じこと考えていました。
実験好きです、記事面白いですね!
どうやら珪藻土は「除湿」ではなく「調湿」らしいので、相手と同じ湿度になろうとするのかと。
つまり相手の湿度が珪藻土側に移る。
空のジップロックではなくて、
・コーヒー豆+シリカゲル
・コーヒー豆+珪藻土
の比較だったらどうなるのか気になりました。
お時間あったら試してみてください!
コーヒー豆は自身がガスを吹き、真空保存するとそのガスの吹きを助長して結果香りを飛ばしり、乾燥剤は豆の水分を奪って香りを飛ばすなんて話を聞いたことがあるのですが、実際やってみてどうですか?
確かにそういった事も起こりそうですね。
ちなみに日に日に香りや味わいに変化がありますが、それがシリカゲルによる物なのか時間経過による物なのか正直わからないという印象ですね。