最近卓上の小型三脚を購入したのですがこれが便利でかなり使っています。
ただ少し気になるのが付属の雲台が小型のカメラ向けなので、私のカメラ(α55)にストロボを付けると不安定で使い勝手が悪いので新しく雲台を購入してみました。
なぜTriple Tree 自由雲台を選択したのか?
現在使用しているカメラとストロボが合計で1.2kgとそんなに重いわけではないのですが、写真の雲台だとすこし安定感が足りなかったので、もう少し耐荷重のある雲台に変更することにしました。
雲台を探す上でまず最初に考えたのが、他に使用している三脚の雲台です。クイックシューに互換性がある方が色々と便利なので、まずは自分の三脚をチェックしてみるといいでしょう。
私の場合は卓上三脚を除いてVelbonとSLIKが一本づつでどちらもDIN規格なのでDIN規格に対応した雲台を探してみました。
最初はこの2つの商品に絞り込みました。どちらの商品もワンレバーで自由に動かせて便利なのですが、パン方向の回転が独立していないのがすこし不便と感じていたのと、価格も安くないのですこし躊躇していました。
アルカスイス互換の激安雲台が人気!
Amazonで色々と商品をみているとTriple Tree 自由雲台がランキングの上位に来ていたのふと見てみました。
するとフリクション付きでパンも独立して動かせ、そして圧倒的な安さ!
というわけで安さに釣られて買ってしまいました。ちなみにこれにそっくりな商品が沢山ありますが正直どれが本家なのか全くわからないのでその時一番安かったTriple Treeにしました。
クイックシューはアルカスイス互換になるので、今まで使っていた三脚のクイックシューとは互換性が無くなってしまいますが、アルカスイス互換のシューベースが沢山出回っているのとアルカスイス互換のL型ブラケットが気になっていたのでアルカスイス互換に挑戦してみました。
ちなみに似たような商品はYmikoやSinvitronの商品です。多分どれもマケプレ製品なので輸入してるバイヤーさんの違いなのかなと思います。
似たような商品が有りすぎて買う時に悩みますよね……
Triple Tree 自由雲台を購入してみた
そんなわけで今回はAmazonでアルカスイス互換の激安雲台を購入してみました。正直このサイズの自由雲台が2000円台で買えるのにはビックリです。
簡単なスペック
商品名 | Triple Tree 自由雲台 |
材質 | アルミ |
雲台重量 | 389g |
雲台の高さ | 100mm |
最大耐荷重量 | 15kg |
ボールの直径 | 36mm |
カメラ取付ネジ | 1/4 |
三脚取付ネジ | 3/8(1/4ネジ付属) |
スペックで見てみると耐荷重15kgはすごいですね。
外観チェック
既に三脚に取り付け状態ですが、これが正面です。一応ロゴが入っていて縦位置撮影できるようにもなっていますね。そしてなんと言っても特徴的なのが3つのダイヤルですね。
横から見るとわかりやいですが、こんな感じで3つのダイヤルがあります。写真の一番大きなダイヤルはロックとフリーのダイヤルですね。これをロック方向に締めると固定力が高まります。
こちらの2つのダイヤルは大きい方がフリクションの調整で、下の小さなダイヤルがパン方向の固定ダイヤルになります。
真上から覗くとこのような感じです。クイックシューが特徴的でアルカスイス互換性があるみたいです。
このシューベースの事をアルカスイス界隈ではクランプというみたいですが、クランプのロックダイヤルの反対側に水平器があるのがちょっぴりマイナスですね。
縦位置撮影時はクランプのロックダイヤルに水平器がついているので、こっちの水平器は便利そうな気がします。
左がSBH-100のシュープレートで.右がTriple Tree 自由雲台のプレートです。
結構いい感じのサイズ感です。プレートが小さいと安定感が下がりますが、大きいとバッテリーの開閉に干渉したりと不便な場合もありますが、私のカメラ(α55)には丁度いいサイズでした。
そしてネジが少し左右に少し動かせるのでカメラの光軸と三脚穴が少しずれてる時に調整できるのがいいですね。
裏面はこんな感じで、一応リングみたいなのが付いていてそのまま回せるのですが、これが短いので回しづらいです。なので力を入れて固定したい場合は六角レンチかコインで回しましょう。
それと手前と奥にある六角ネジみたいなのは、シューの脱落防止金具です。これのお陰でロックをし忘れてもカメラが落ちるのを防げます。
クランプのまん中の前後にある溝がさっきの金具に引っかって落ちないような仕組みになっています。
シューを左右にスライドさせても写真の様に止まります。
ただ個人的にはこの金具があるとカメラが水平に自立しなくなるので、六角レンチで外してしまいました。
これで水平に立つようになるのですが、落下防止機能が無くなるので取扱には注意が必要です。
Triple Tree 自由雲台を使ってみた!
というわけで早速Triple Tree 自由雲台を卓上三脚に取り付けて色々と試してみました。
変換ネジをかませる
今回使う三脚のネジが1/4ネジなのですが、Triple Tree 自由雲台はネジが3/8ネジで規格が違うので変換ネジを使う必要があります。
変換ネジは付属しているので三脚のネジか雲台のネジに挿入しておきましょう。
三脚に雲台を装着
変換ネジをかませたら、次は雲台を三脚に装着します。
まず雲台の方はパン方向のネジとボール部分をしっかりとロックしておきましょう。三脚もエレベーターのロックなどをしっかりとしておきましょう。
これで後は時計回りにクルクル回して装着完了です。
カメラにクイックシューを装着
クイックシューをカメラの三脚ネジに装着しまし。今回は普段使ってないPEN miniにつけてみます。
こんな感じで装着です。プレートをある程度は左右に動かせますが、PENminiではバッテリーの開閉箇所を塞いでしまいますね。ただこのカメラはどのシューでも塞がるのでしょうが無いと思います。
こんな感じで左右に調整ができるので、光軸の中心に近い方にセットしてみました。
雲台にカメラを設置
設置する方法は簡単でプレートをクランプに設置します。
設置したらあとはクランプのダイヤルを回して固定します。
仕組み的にはダイヤルを回すとクランプのダイヤルがある部分が前後に動いてロックします。
こんな感じでシューの溝にクランプの溝が入り込んで固定する感じです。
フリクションを試してみる
というわけでカメラを付けたのですが、この雲台についているフリクションの機能を使用してみようと思います。
フリクションとは自由雲台のロック外した際の動作にブレーキをかけて急にガクッとなるのを防ぐ機能です。このフリクションを調整することでボールの動きを制御できるので高級な自由雲台に付いているイメージがありますね。
そんなわけである程度フリクションを掛けた状態でカメラを傾けてみました。
ミラーレスカメラだとフリクションのブレーキだけで保持できますね。このフリクションの良い点は雲台のロックを解除した時もそうですが、ちょっと微調整したい時にありがたいですね。
ボールの動き自体もスムーズでいい感じです。ボールが36mmと大きいので動きが滑らかで調整し易いのがいいですね。
それではこの状態でフリクションを緩めてみましょう。
フリクションを緩めるとガクッと倒れてしまいました。フリクションを掛けておくと不意にガクッとなることが防げるのであるとありがたい機能です。
パン方向に回転させてみた。
それでは一旦ロックした雲台をパン方向のダイヤルを緩めて回転させてみます。
クルッと90度回転させてみました。動かしてみた感じはかなりネットリとした動きでビデオ撮影のパンがしやすそうな感じはしました。
ただ写真目的だとすこし硬すぎて遅いかなと感じますね。
ダイヤルのネジを持って回すとビデオ撮影のパンする時にいい感じでした。それと回転部にメモリがあるのでパノラマ撮影する場合にもよさそうです。
まとめ
というわけで今回は中国製の激安自由雲台の「Triple Tree 自由雲台」を購入したわけですが、実際に使ってみるととても良かったです。
思った以上にクオリティーが高く、2000円台であの雲台が買えるのは破格でしょう。クイックシューのネジが回しづらいとか細かい箇所で幾つか気になるポイントもありますが、基本的な性能は素晴らしかったです。
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