どうもブラック企業が大嫌いなトコログです。
なぜ嫌いかって?ブラック企業で働いていたからですよ。
ちなみに精神が崩壊して逃走するように辞めて、転職するまでに1年くらい要したので、トコログの人生に多大な悪影響を及ぼしました。
そんな訳で今回はトコログのブラック企業の体験談をいくつか紹介できたらと思います。
そして現在ブラック企業で働いてる人や、働く予定のある人は気をつけてください。
確実に人生が狂うのでリカバリーできるようにしておきましょう。
職種はいわゆるDTPオペレーターとかデザイナー
簡単に言えば、書籍やチラシのデーターを作成する仕事です。
なのでデザイン的な業務もあれば、オペレーター的な業務もあるので、オペレーターなのかデザイナーなのか自分でもいまいち分からないんですよね。
トコログが働いていた会社では自社の出版物である雑誌のレイアウトデータを作るという仕事です。
編集さんが考えた企画などのデザインを起こして、実際にテキストを貰ってそれを流し込むというのが大まかな仕事。
ちなみにこの会社が超絶ブラック企業でした。
トコログのブラックな体験
という訳で簡単にトコログのブラックな体験談や業界のオワコン感を紹介できたらと思います。
残業時間自慢大会が繰り広げられる
この業界では残業時間自慢をする人がやたらと多いです。
全然寝てないアピールのあれと同じで、こんだけ働いた自慢する人が後を立ちません。
かくいうトコログも
こんな感じでアホな事を言ってました。
月200時間も会社にそれも無料で捧げていたんですから、バカとしか言いようがない。
しかもそれで月給18万とかだったんですから救えない……
200時間を時給1000円で働いたら20万円ですからね、もうそれだけで食べていけますよ。
時間の損失に無頓着な人が多すぎ
これは常々感じている事ですが、この業界の人は消費する時間に対して無頓着な人が多いです。
無駄な内線、メールチェック、打ち合わせ、もうねデザイナーには作業を最優先でやらせろ!
無駄なお喋りで集中力を削ってる余裕はないんじゃ!
なぜかすぐに失業保険が貰えた
私は逃亡するように仕事を辞めたので、どう考えたって自分都合の退社。
そしてハローワークで色々と手続きをするときに、退社理由や残業時間をどれくらいか聞かれ
「200時間くらいです」
って答えるとめちゃくちゃ親身になってくれました。
ちなみにタイムカードも給与明細(残業時間が無記載)もなかったのですが、会社に問い合わせをしてくれたのですぐに失業保険が支給されました。
・辞めるまでの6ヶ月のうちで、3ヶ月以上連続して残業時間が45時間以上を超えた
・辞めるまでの6ヶ月のうちで、残業時間が100時間を超えた
・辞めるまでの6ヶ月のうちで、連続した2ヶ月の平均残業時間が80時間を超えた
給料の仕組みがエグい
トコログが学生時代に見た求人票には、基本給が18万円と書いてありました。
残業代に関してはあまり出せないと言われてましたが、実際に給与明細を見てびっくりしました。
- 基本給 12万
- 残業代 6万
- 合計 18万
ブラック企業あるあるの給与明細ですが基本給を最低賃金まで下げて、みなし残業と裁量労働のコンボで残業し放題みたいな謎システムが作り上げられていました。
これのおかげで、労基に言ってもどうしようもないみたいな空気が会社に流れていました。
さすがに今は厳しいので、こんなアコギなことはできないと思いますが基本給がクッソ低い会社は要注意です。
裁量労働制なのに出勤時間は決められていた
後から知りましたが裁量労働制の場合は出勤時間が決められていません。
なのに私が働いていた会社は朝9時30分出社と強制されていました。
しかもエグい事に、社内のゴミ捨てや掃除する為に日替わりで9時出社を強制されてました。
唯でさえ残業して、クソ眠いのに30分早く出社とかフザケンナや!
てか普通なら業務時間にやらせる事じゃないですか
なんならゴミ捨てのおばちゃん雇えばいいじゃん……
人が辞めすぎて技術レベルが低下しまくり問題
どの業界でもそうだと思いますが。
優秀な人や常識力のある人ほどブラック企業を辞めていきます。
そして優秀な人が辞めていくと、ちょっと優秀な人に負荷が掛かりまくり、ストレスでボロボロになり辞めていきます。
こんな感じで優秀な人材が抜けるスパイラルが完成すると、技術力がめちゃくちゃ低下して悲惨な事に。
おかげで最初に入社した会社の技術力は専門学生に毛が生えた程度でした。
かくいうトコログも入社初日から流し込みの作業してましたからね。恐ろしい。
転職して驚いた技術力の差
ちなみにトコログはその会社を2年で辞めています。
そして次に働いた会社とでは技術力が全然違って驚きました。
少し専門的な話になりますが、私は主に書籍を扱う分野だったのでInDesignというツールを使って仕事をしています。
最初に働いていた会社では組版ルールや禁則事項に版面設計など、基本的な事を何も知らずに仕事をしていました。いわゆるイラレ組みです(イラレで組版するレベル)。
しかも段落スタイルはもちろん文字スタイルすら使っていないってんだから超非効率。
こんな技術レベルで残業200時間とかドヤってたんだから恥ずかしい。
しかもPCはPower MacG5にメモリ1GでInDesignCSを動かすという超厳しい状態でした。
当時はInterMacのMacProでメモリ8GのCS4の時代ですよ。頼むから買い替えてくれよ……
200時間も残業してたけど、MacProにInDesignCS4で段落スタイルと文字スタイル使うだけで、多分残業時間を半分に減らせたと思いますよ。
なんなら正規表現や自動組版にスクリプトが組めるようになった、トコログなら多分残業する必要がないレベルだと思います。
という事でレベルの低い会社で働くと、忙しくて勉強もできずに、ずっと非効率な事をやり続けるハメになるので注意してほしい。
ほんと貧乏暇なしとはこのことです。
営業と制作がめちゃくちゃ中が悪い
デザイン系の制作会社や印刷会社で営業と制作が仲いい事はほとんどありません。
無能営業が無茶納期な仕事を振ってきて、さらに次から次へと修正をぶち込んでくるせいで大体の製作者はイライラしています。
そして客の都合や納期もしらない無能制作がマジうるさい!文句いう暇があるならさっさと仕上げろや!てかここ間違ってるやんけ!みたいに怒り狂う営業さん。
憎しみの連鎖で会社の中のギスギス感は半端ない事に。
ちなみにトコログは割と営業さんとは仲良くしてました。そっちの方が話聞いてくれるからね。
まぁこれに関しては営業や制作以前に、仕事を管理する人がいないのが問題なんですよ。
しかも各々で管理しているから全体像がボヤけて、ブラックボックス化しやすい。
そして気がついたときには爆発寸前で、担当者が逃亡なんて事もあります。
もしDTP系の会社に入社する予定がある場合は、生産管理など仕事の調整する人や部署があるかチェックしておくと良いでしょう。
最初の会社は校正員すらいなかった
ちなみにトコログが最初に入社した会社は校正さんすらいないという、意識の低い会社でした。
ぶっちゃけ制作って絶対ミスするんですよ、しかもそのミスって本人は見逃す可能性が高いです。
なのでちゃんとした会社は校正者や校閲者をちゃんと用意します。
しかし最初の会社は全部セルフチェックで後は営業か編集がチェックするっていう恐ろしい会社でした。
しかもそれでミスると、アホみたいに怒ってくるんですよ。
いや、校正つけてくれよ!ガチで校正やると時間もかかるしで、ホント最悪な労働環境でした。
DTPやデザイナーを目指す人はとりあえず会社に校閲or校正者がいるかチェックすると良いですよ。まじ校正か校閲が入るだけで安心感が半端ない。
ちなみにこの会社では校正記号を使って校正をしてませんでした。
次の会社でトルツメって何?ってなりましたもん。やばいよね。
伝言ゲーム化するやり取り
印刷業界あるあるだと思うのですが、この業界は印刷会社の営業先は印刷会社というくらい、下請けだらけの業界です。
出版物は大手の数社がほぼ独占しているので、中小の印刷会社の仕事はほとんど大手の下請けになります。
そして書籍の場合は規模が大きいので、下請け数社で行うのですが、分散方式じゃなくて下請けに丸投げ方式で分散していくので指示系統が上から下まで行くのに何社も跨ぎます。
しかもそれを口頭でやり取りするもんだからもう大変。
まさしく伝言ゲーム状態で、なんなら社内ですら伝言ゲーム化します。
指示や全体の大きな変更は書類ベースでやってくれ!頼む!
というかもうクライアントと直接話させてほしいわ……営業挟むのもしんどい。
デザインの理論を理解していない営業とクライアント
トコログが仕事をしていた時は文字のサイズや色にマージンなどにはある程度意味を持たせてデザインをします。
「この色は、こういう意味でここが小さいのは、ここを目立たせるため、マージンがあるのは狭苦しくさを無くすため」
こんな感じで営業さんには説明するのですが、修正依頼はそれらの意味を無視して全体的に大きく、目立たせろで大体帰ってきます。ちゃんと説明しろや
コレってホントなんなんでしょうね?大きくしろ、目立たせろ、赤く。
ちなみにほとんど場合、レイアウトが崩れたり、メインが目立たなくなったりとなんともごちゃごちゃしたよくわからない物ができあがります。
ちなみに営業さんはそんな物であろうと、るんるん気分でクライアントの元に持っていくんだから手に負えない。
クライアントさんがバブル期のアホな人ならそのまま採用されますが、一般的な知能のある人なら大体NGを出します。
そして「前の方が良かった」「駄目になった」みたいな事を言われ、営業もどうしたら良いか分からず途方に暮れるわけです。こうして永遠にOKの貰えない案件が完成します。
こうなるとクライアント自身も正解が分からなくなっているので、本来ならプロである営業がちゃんと提案してあげるべきなんですが、そんなスキルが無いもんだから袋小路に入ってしまいます。
「全部目立たせるは全部目立たたないと同じだからな。優先順位つけようよね!」ってクライアントに言えな!?
人生初のバックレをしました!しかも2回
トコログはバイト経験もありますが、バックレをしたのはブラック企業で働いていた時の2回のみです。
1回目のバックレは、目が覚めたら昼で、二度寝して詰んだ時にバックレしました。
この時は親にまで電話がいってかなり大事になりました。
トコログも探されると逃げたくなって、名古屋駅から名古屋港に脱走、その後部屋に戻ると親父の車を発見して、そのまま静岡まで脱走しました。
割と逃走している感があってワクワクしていた気がします。
しかし流石に冷静になって、会社に連絡して上司と話し合ってもう一度会社に戻ることにしました。
上司には「俺も経験ある」「みんな一回はやってるから大丈夫」などやたらと優しく、ケーキまで奢ってくれました。今思うと必死だったんだろうな……
ちなみに2回目は、チーム替えでデザインチームから流し込み専門部隊に配属されて「やる意味ねーや!」って思って逃亡しました!
ちなみに一番ページ数ををこなしていた(毎月300ページくらい)トコログが逃げたのでチーム編成がぶっ壊れたみたいです。ザマアミロ
それと上司はトコログが2回目の逃亡で辞めた時に、社員辞めすぎ問題の責任を取らされて役職を落とされてました。ワロス
ちなみに2回目は原付きで名古屋から京都に逃げました!逃走楽しい!
現在はDTPやデザインを辞めて、ブログだけで生活しています
ブログを書きながら、実家で親のスネをかじりながら生活してますからね。
全然誇れる生き方では無いかもしれません。
それでも今の生活はとっても充実しています。
自分の好きなことや新しい事にチャレンジし、自分の好きな時間に寝て起きてと、とても人間らしい生活を送っています。
どうしてDTPやデザインを辞めたのか?
2社目の会社は割と待遇も良かったので8年くらい働きました。
しかしちょっとした理由があって退社したのですが、次にどうしてもDTPやデザイン系の職に付く勇気がありませんでした。
業界自体がオワコン化
紙の媒体が終わるとは思っていませんが、業界が縮小するのは火を見るより明らかです。
インターネットの普及に、ウェブメディアやウェブ広告の充実。
さらにラスクルなどのネットプリントが流行し、個人の客ですらネットで注文する時代です。
しかも個人のPCスキルの向上とレイアウトソフトの進化により、更に手軽にデザインし印刷できる時代となっています。
まだまだプロと素人では仕上がりに差があると思いますが、名刺やDM程度なら社内の事務員さんが簡単に作れるような時代となっています。
そんな訳で、オワコン化する業界に身をおいていても将来に夢も希望もないので、マジで今から紙媒体の仕事に付く人は色々と考えたほうが良いと思います。
ちなみにトコログが最初に務めていた会社の出版物はほとんどが休刊になり、ウェブ事業がメインの柱となっているみたいですよ。
しかも制作部はなくなりオール外注化するようになったみたいです。
ホント辞めておいてよかった!
自動化でオペレーターは少数に
一番危惧するのは自動組版にAIやロボットによる自動化です。
トコログは前の会社では自動組版やスクリプトの作成に力を入れていました。
おかげで3日かかる作業を1日で終えれる様になったり、文字変換のスクリプトやデジタル校正・検版でミスを減らすこともできました。
おかげで作業にも余裕が出来て、定時に帰れる時間も増えました。
しかしある日、ベテラン社員が会社のイザコザで辞めてしまったのです。
そして新たに人員が補充される事はありませんでした。
つまり業界で働く人材が自動化によって1人減ったのです。
この進化が続けば更にコストダウンの為に人員はもっと削減されるでしょう。
将棋や囲碁のプロですらAIに負ける時代ですからね、AIが本気でDTPに参入したらトコログ程度は簡単に負けてしまうでしょう。
個人でメディアを持てる時代。クラウドワークスもある
現在はブログにYouTubeなど、個人でメディアを持てる時代です。
しかもソフトやハードの進化で、素人でもそこそこの写真や動画を撮れるようになりました。
そしてAmazonやGoogleのおかげで、そんな個人メディアでもお金を稼ぐ事ができます。
自分でブログを立ち上げて、記事を書いってのは大変ではありますが、同時にめっちゃ楽しい訳でもあります。これでお金が貰えるなんて最高すぎる。
こんな時代にわざわざ会社に出社し、効率の悪いルーティンワークをする必要があるのでしょうか?
もうそんなのはロボやAIに任せれば良くない?
さらにクラウドワークスも流行り、在宅で仕事をする時代がきていると思います。
こんなにクリエイティブに生きれる時代に満員電車に乗って出社なんてしてたら損と思ったわけです。
参考リンク CrowdWorks(クラウドワークス)
参考リンク ランサーズ 日本最大級のクラウドソーシング
お金は欲しいが好きなことをやるほうがずっと楽しい
現在のトコログは実家で暮らさせて頂いてます。おかげで超ローコストで生活を送れています。
親には申し訳無いとは思いますが、自分のやりたい事をやって生きていけるのはやっぱり素晴らしい。
もし一人暮らしをしなければいけなくなったら、アルバイトをするか、田舎でローコスト生活を送ると思います。
それくらいお金よりも、好きなことをして生きていくってのが楽しいのです。
まとめ
ほとんどが愚痴みたいになってしまいましたが、ブラック企業で働いた体験を少し紹介してみました。
ホントに将来のことを考えるなら、新しいことに挑戦できる、勉強ができる、など自分に対してプラスになる会社かどうか見極めるのが大事です。
ブラック企業に働いていると将来すらズダボロにされる可能性があるので、早めに転職なんかを考えておいたほうが良いと思いますよ!
社内ニート編も書いてみました!こっちも合わせてどうぞ!
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