どうもウイスキー大好きトコログです。
今回はラフロイグ10年をレビューすることにしました。
前回はアイラの女王ことボウモア12年をレビューしたのですが、アイラモルトの女王と来たのならば次はアイラモルトの王をレビューしないわけにはいきませんよね。
その王がラフロイグなのです。
王と言われることのだけの事はあり、公式サイトのキャッチコピーも強烈です。
「好きになるか、嫌いになるかのどちらか。」
好き嫌いの激しいウイスキーなのですが、一度気に入ってしまったが最後どんどんと惚れ込んでいってしまうというウイスキーなんですよね。
もちろんトコログも惚れ込んでしまっております。
最初飲んだ時は癖が凄すぎて苦手意識を持ってしまうんですが、ウイスキーに口を付けるたびに気に入ってしまうんですよね。まるで天下一品のラーメンみたい。
今回はそんなラフロイグ10年をレビューしていきたいと思います。
ラフロイグ10年 並行輸入品
今回購入したのはラフロイグ10年 並行輸入品となります。
今回購入したのは並行輸入品ということで、正規代理店のサントリーが販売しているラフロイグ10年とは若干違います。
一般的にウイスキーで正規品も並行輸入品に違いはない場合が多いです。
しかしラフロイグは正規品の場合、日本向けにローカライズされた商品となっており、海外で販売されているラフロイグ10年とは別物となっています。
この並行品か正規品かは好みが別れるとこですが、個人的には並行輸入品の方が飲みやすい印象。
ラフロイグの特徴
アイラ島にある王室御用達の蒸留所
アイラ島の南部の海岸に面した位置にラフロイグ蒸留所あります。
そしてラフロイグ蒸留所は1994年にシングルモルトウイスキーとして初の王室御用達許可証を下賜されました。チャールズ皇太子から品質の高さと香味の豊かさが認められとの事です。
いやしかしアレほどスモーキーなウイスキーが認められるとは……
チャールズ皇太子もかなりのウイスキー好きですね。
ちなみに皇太子は自ら買い付けに蒸溜所へ行くこともあり、年によってはボトルで1,000本もオーダーされるとか。1000本ってすごいですね(^o^;)
強烈なピート香
ラフロイグの特徴といえば強烈なヨード、スモーキーな香りですよね。
もちろんその香りの元となるピートにはかなりのこだわりを感じます。
まずラフロイグ専用のピートホグを所有しています。
そのピートホグはアイラ空港近くの湿原にあり、麦芽乾燥に使うピートはここから掘り出されます。
このピートにはツツジ科のヘザーとコケ類、海藻を含んでおり、他に比べて水分量の多いピートを使っているとの事。
そして現在でも15%の製麦を自社でしています。
そしてその15%はフロアモルティングという伝統的な製法で作られています。
このフロアモルティングは大変な作業で、実際に行っている蒸留所はほんの少数。それでもラフロイグのあの香りにはこの工程が欠かせないとの事です。
そうして作られた麦芽のフェノール値は40~45ppmとかなり強烈。
ちなみにフェノール値が高いとそれだけスモーキーなウイスキーとなります。厳密には違いますがフェノール値が高ければスモーキーと思っておけばOKです。
ラフロイグの正規品と並行輸入品の違い
ラフロイグを語る上で欠かせないのが正規品と並行輸入の違いです。
スコッチウイスキーなどの輸入ウイスキーは正規品と並行輸入品が市場に出回っています。
そして銘柄によっては正規品と並行輸入で違いがあったりするんですよね。
ちなみに正規品と並行輸入品の大きな違いは仕入れのルートが違います。
図にまとめるとこんな感じ。
正規品はメーカーと正規代理店が契約してメーカーから直接日本に輸入します。
それに対して並行輸入業者は現地の小売や中間卸業者から購入して、その商品を日本へ持っていき販売します。
そしてこの正規品の場合は現地に合わせてラベルを作ったり、仕様を変えてローカライズがなされたりします。家電製品などでは日本向けのコンセントにしたりとそういった感じです。
ラフロイグの正規品はアルコール度数が43%、並行品は40%
実はラフロイグは正規品と並行品の中身が違うというのは結構有名な話です。
というのもアルコール度数が正規品は43%なのに対して、並行輸入品は40%と3%の違いがあります。
アルコール度数が違えば中身が確実に違うのは簡単に想像ができますよね。
ということでラフロイグは良く正規品と並行品で良く比較されます。
実際に昔トコログも両方飲んでみましたが、国内正規品の方がパンチがある印象で並行品の方が飲みやすい感じでした。
とはいえどちらも美味しいウイスキーで優劣は付けづらかった印象ですね
公式のテイスティングノート
ピートの効いた麦芽から生みだされるシングルモルト。爽快なピート香や磯の香りを思わせる個性的な味わいで、世界中のウイスキー・ファンを魅了しつづけている。
ラフロイグ製品解説 ラフロイグ サントリー
色 濃い金色
香り 爽快なピート・磯
味 滑らかでややオイリーなコク
フィニッシュ 海藻を思わせるユニークな心地よい後味
今回買ったのは並行品ですがテイスティングノートは正規品のサントリー版を記載しています。
中身が違うとはいっても大まかな正確は似ているので参考になると思いますよ。
ラフロイグ 10年 並行品の詳細情報
商品名 | ラフロイグ 10年(並行品) |
---|---|
蒸留所 | ボウモア蒸留所 |
輸入業者 | アクサス 株式会社 |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
原材料 | モルト |
原産国 | スコットランド |
ラフロイグ 10年 並行品をレビュー
それでは早速ラフロイグ 10年 並行品をレビューしていきたいとおもます。
まず箱を開けると白いリフィルが見えますね。
そしてコチラが箱とボトルとなります。
白とグリーンとブラックのシンプルなデザインがラフロイグって感じで良いですね。
キャップはコルク栓が使われていますね。
ストレートで飲んでみる
では早速ですがストレートでいただきます。
まず色ですがバーボン樽系の黄金色をしていますね(写真だと暗いので琥珀っぽくみえます)。
そして香りは強烈なヨード香がします。
良く正露丸なんて言われますが個人的には病院っぽい感じがしますね。
他にも海の潮の香りもしてきてかなりヘビーな香りでした。
そして味わいですが、こちらもかなりハードです。
まず口に入れた瞬間とってもスモーキーな香りにやられます。
とにかくコゲ臭さや焚き火などのヘビーな煙を感じることができます。
しかしこの強烈な香りに慣れてしまえば、意外なほどマイルドで飲みやすいです。
そして段々と磯や潮の香りもわかるようになっていきます。
さらに煙や潮に慣れるtとバニラやチョコみたいな甘さやビターなどが感じを楽しむことができます。
余韻もしっかりとしたスモーキーなフレーバーが続いて焚き火の様な余韻を楽しむことができますよ。
いやーさすがアイラモルトの王様ですね!
ヨードやスモーキーなどは非常に強烈で最初のインパクトが非常に強いですが、意外なほどマイルドで実は飲みやすいんですよね。
やっぱめっちゃ美味しいです!
とはいえウイスキーに慣れてない人がいきなり飲むとトラウマになるレベルなので注意したいですね。
ラフロイグはやっぱ最高ですね
トワイスアップで飲んでみる
次はトワイスアップでいただきたいと思います。
お水を加えるとスモーキーやヨードがかなりマイルドになりますね。
おかげでかなり飲みやすくなった印象です。しかもニュアンスはストレートの時と大きな変化はなく単純にマイルドで飲みやすいラフロイグって感じです。
味じわいもスモーキー感がマイルドになり、甘みとビターもあるので思った以上に飲みやすい。
余韻はほんのりとスモーキー感とヨードの香りがしますね。
水を加えるとめっちゃ飲みやすいです
ロックで飲んでみる
最後は氷を入れてロックでいただきます。
氷をいれると香りがおだやかになり、ヨード香がメインに感じます。
味わいもマイルドで潮っぽさにチョコの様なビターと甘みが加わりとっても飲みやすいです。
余韻は意外なほどスッキリとしていますね。
意外なほどロックは飲みやすいですね。こちらもかなりオススメの飲み方です。
ロックも飲みやすい!
まとめ
ということで今回はラフロイグ10年の並行品をレビューしてみました。
さすがアイラモルトの王ですね。その強烈なスモーキーフレーバーのパンチ力は素晴らしいです。
それでいて意外なほどバランスが取れていて非常にマイルドで甘みもあって飲みやすい。
他にも飲み方を変えても基本的にラフロイグのニュアンスをそのまま感じ取れるのも嬉しいです。
個人的にはストレートが好きでしたが、その辺り自分の好みで好きな飲み方を楽しめるのも素晴らしいですね。
とってもヘビースモーキーなウイスキーを楽しみたいと思っている方は一度ラフロイグ10年をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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