ラジオスレーブの環境を作るためにGodoxのストロボを操作するフラッシュトリガーX1T-Sを買ってみました。
なので今回はフラッシュトリガーのX1T-Sについて紹介したいと思います。
GODOX X1T-S
今回購入したのはGODOXのX1T-Sです。
私が使用しているカメラがソニー製なのでソニー用のフラッシュトリガーを選択しました。
ソニー対応という事でちゃんとEVFが自動で明るく(設定効果の反映OFF)になったり、HSSやTTLにも対応してくれました。
ちなみに私のカメラはα55でかなり古い機種(そろそろボディ変えたいです)でマルチインターフェースシュー非対応機種ですがソニー純正のアダプターを使えば問題なく動作しました。
なのでα77など古い機種でもアダプターを付けると使えると思います。
果たして8年前のカメラでオフカメラを楽しむ人がいるのかは不明ですが……
GODOX X1T-Sのスペック
対応カメラ | マルチインターフェースシュー |
---|---|
使用電波帯 | 2.4Ghz |
変調方式 | MSK |
使用電池 | 単3電池×2 |
露光制御 | マニュアル・TTL・マルチ発光 |
TTL制御 | HSS・TTLロック・±3EV(1/3) |
AF補助光 | 対応 |
後幕シンクロ | 対応 |
グループモード | 5(A~E) |
送信距離 | 100m |
チャンネル数 | 32 |
サイズ | 72x75x52mm |
重量 | 90g |
スペックは以上の様になっています。
ソニー用のX1Tは後幕シンクロに対応しているみたいですね。
もしかしたらニコンやキヤノン用もファームウェアのアップデートで対応しているのかも?
X1T-Sの外観をチェック
という訳でまずは外観をチェックしてみましょう。
この画像は箱ですが、中国語と英語の二ヶ国語で記載されてますね。
こういった製品は英語だけの製品が多いのですが珍しいですね。
箱の中身は
- 本体
- 説明書
- 保証書
- シリカゲル
以上の内容となっています。
説明書は英語と中国語だけですが、英語の方を読めば大体は理解できると思います。
こちらが本体の外観になります。
本体上部にはホットシューとテスト発光ボタンがついていますね。
このホットシューはマルチインターフェースシューではなく通常の汎用ホットシューとなっています。
本体下部は電池ケースとシューに技適マークのシールも貼られています。
技適マークが付いているの国内でも安心して使用することができますね。
そしてシューにはしっかりとカバーが付いています。
ソニー用のシューはプラスチック製で耐久性に疑問があるのでこれはありがたいです。
外すとシューが出てきます。
電池は単3が2本必要です。
私は軽量化の為に低用量のサイクルエナージーシルバーを使っています。
eneloopライト的な電池で2本で16gの軽量化ができます。
本体正面にはAF補助光があります。
私のカメラはAF補助光が付いていないので地味に有り難いです。
本体側面には電源スイッチとAF補助光のスイッチがあります。
反対画には端子類があります。
キャップをあけるとシンクロターミナルとMicroUSB端子があります。
シンクロターミナルの無いカメラでスタジオ用のモノブロックを使うときなどに使えそうです。
USB端子はファームウェアのアップデートなどに使います。
本体の背面は操作パネルになっており、ここで一通りの操作をします。
ボタンが3つにダイヤルが1つありディスプレイがついています。
背面パネル操作
背面パネルは写真の様にA~Cのグループが表示されていて、各グループの光量やマニュアルTTLなどが設定出来るようになっています。
いくつか基本的な操作を紹介します。
チャンネルの変更
レシーバーやストロボのチャンネルを合わせることで通信が出来るようになります。
なのでまずはチャンネルをしっかりと合わせましょう。
まずCH/OKボタンを押すと右上のCHの数字が点滅するので、ダイヤルを回してストロボの数字と合わせます。
もう一度CH/OKボタンを押せば完了です。
光量の調整
まずは光量の調整をします。
まずGRボタンを押します。
するとグループのAが点滅するので、変更したいグループになるまでGRボタンを押します。
変更したいグループまで移動したらダイヤルを回すことで、光量を調整することができます。
CH/OKボタンを押せば完了です。
マニュアルモードの場合は1/1~1/128(ファンクションで1/256まで変更可能)を0.3単位で調整できます。
TTLモードの場合は調光補正±3EVを0.3単位で変更できます。
ちょっとした小技でGRボタンを長押しすると全てのグループの光量を同時に調整できます。
モードの切替
モードはマニュアル・TTL・オフの3種類があります。
操作方法は先程とほぼ同じでGRを押して、変更したいグループになるまで数回クリックします。
変更したいグループになったらMODEボタンを押すことでマニュアル・TTL・ーー(オフ状態)にすることが出来ます。
CH/OKボタンを押せば完了です。
以上が基本的な操作になります。案外やってみると簡単で説明書を見なくても簡単に操作ができました。
カスタムファンクション設定
基本的な操作は簡単ですが少し分かりにくいのがカスタムファンクションです。
しかもこれはニコン用やキャノン用で内容が違うみたいで、さらにアップデートでさらに内容が変わります。
今回はX1T-Sのカスタムファンクションについて紹介したいと思います。
まずファンクション設定をするにはCH/OKボタンを2秒間長押しする必要があります。
すると画像の様な画面になるのでダイヤルを回すと真ん中の数字が変わるので、設定したい項目でGRボタンで設定するようになっています。
Fnのは現在の00~11まであります。
Fn-00 | シンクロディレイ設定 |
---|---|
Fn-01 | シグナルコンタクトモード |
Fn-02 | ズーム設定 |
Fn-03 | シンクロ端子の設定 |
Fn-04 | マルチ発光の設定 |
Fn-05 | 最小発光量の設定(1/128 or 1/256) |
Fn-06 | グループ数の設定(A~C or A~E) |
Fn-07 | ビープ音の設定 |
Fn-08 | 数値を強制的に送信 |
Fn-09 | APPモード |
Fn-10 | 一部のカメラでAF補助光対応 |
Fn-11 | RFIDの設定 |
まとめると以上の様になります。
少し分かりにくそうなのをいくつか紹介したいと思います。
Fn01 シグナルコンタクトモード
X1t-Sが自動でオフになるのやめる設定をします。
ホットシューに繋がっていればシャッターを切った時に自動で復帰するのですが、シンクロコードで繋いでる場合はそれができないので、ずっと起動したたままにする機能です。
Fn-03 シンクロ端子の設定
シンクロ端子が受信するか送信するかの設定です。
inとouがあってinは受信なのでカメラとX1Tをシンクロコードで繋いだ場合に使います。
ouは送信なのでX1Tとストロボのをシンクロコードで繋いだ場合に使います。こちらはスタジオ用のモノブロックなど使う時に便利そうですね。
Fn-04 マルチ発光の設定
マルチ発光の場合は少し操作がかわります。まずは写真の様にONにします。
すると画像のようにグループの画面が出るのでGRボタンで選択してMODEボタンを押すとONになります。
後はokを押すとマルチ発光できるようになります。
マルチ発光の設定はMODEボタンを押すと画面が変わり画像のようになります。あとはGRボタンで選択してダイヤルを回せば設定できます。
一番上の数値が光量でTが発光回数、Hが1秒間に発光する回数です。
Fn-08 数値を強制的に送信
これはフラッシュトリガーを発信する前に強制的に発光量などの数値を送信する機能です。
オフの状態は設定値を変えた時にレシーバーやストロボに設定値を送信しています。なので手動でストロボの設定を変えるとそのまま発光します。
Fn-09 APPモード
APPモードはオンにするとフラッシュトリガーしか送信しないようにできます。
なので画面上でもチャンネルしか設定できないようになっています。
Fn-10 一部のカメラでAF補助光対応
これに関しては実機を持ってないので不明なのですが、α7系とα9系で数値を01に設定するとAF補助光が使えるようになりました。
私のα55の場合は逆に数値を01にするとAF補助光が使えなく00で使えたので自分のカメラに合わせて設定しましょう。
Fn-11 RFIDの設定
RFIDを設定することで同一のID、チャンネルじゃないと発光させることができます。
0~32ch、0~99のIDを設定することができるので、沢山の機材が集まる場面で活躍します。
しかしストロボによってIDが設定できるものと、出来ないものがあるので注意が必要です。
(TT600はID非対応、TT685はID対応)
実際に使ってみた感想
今回はTT600でラジオスレーブを楽しんでみたのですが、思ったい以上に操作が簡単でこれは便利だと感じました。
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手元で光量を調整できるのは便利
やはり手元でストロボの光量を変更できるのはとても便利でした。
遠くに設置したストロボの所までわざわざ行く必要もなく、X1Tを操作するだけでストロボの光量が変わるのですから素晴らしいですね。
このX1Tのおかげでオフカメラライティングがより楽しく感じれます。
地味に助かるAF補助光
私のα55はエントリー機なのでAF補助光が付いてません。しかしX1T-SにはAF補助光が付いているので、暗い場所でも簡単にAFが合わせられるようになりました。
AFの光も細いクロスした光なので大きな平面でも合わせやすいです。
Xproよりは機能が制限される
X1T-Sより多機能でディスプレイの大きなxpro-sがあります。
私の用途ではx1t-sで十分なのと、見た目がちょっとかっこいいのでX1tにしました。
しかしやはりxproは画面が大きく5グループの情報ひと目で確認でき、ズームの設定も個別に設定できたり、モデリングランプの設定もできるみたいです。
なので高性能を求めるならxproを購入したほうが良いかもしれません。
まとめ
という訳で今回はX1T-Sについて紹介してみました。
TT600と合わせて使うとホントに便利でストロボ使う撮影が楽しくなりましたね。
しかも最近のGODOX製品は魅力的な商品でもX1Tが使えるので色々と追加で購入してしまいそうで恐ろしいですw
そんなわけでGODOXのワイヤレス製品かなりオススメです!XproやX1Tのどちらも優れ他商品なのでオフカメラライティングをしたい人は一度GODOXの製品を検討してみてはいかがでしょうか?
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