どうもこんにちはウイスキー大好きトコログです。
前回はボウモア、ラフロイグとレビューしてきたので、今回はついにアードベックをレビューしたいと思います。いやこのウイスキーホント良いですよね!
そしてアイラモルトを語る上でこのウィスキーは外せないです。
特にこのアードベッグはラフロイグと並んで非常にスモーキーなウイスキー。
その強烈な個性は人によっては非常に魅力的ですが、慣れない人からは罰ゲームの様な面白いウイスキーでもあったりします。
そして意外なほど華やかな面が合ったりと飲む人によって感じ方が大きく違うってのも楽しいんですよね。
今回はそんなアードベッグ 10年をレビューしたいと思います。
アードベッグ 10年
今回購入したのがアードベッグ10年となります。
アードベッグにはアードベギャンと言われる熱狂的なファンがいることでも有名なウイスキーですよね。
そしてアードベギャンが狂ったように、このウイスキーをオススメしたり、色々と説明してくれるので話を聞いてるだけでも楽しいです。
とはいえ全然一般層には受けの良いウイスキーではなく、ウイスキー界の中でもすこしサブカルチャーに属するタイプのウイスキーと言えるかもしれません。アイラモルト自体かなりサブカルっぽい感じがしますよね。
そんなアードベッグはそれだけ熱狂的なファンがいながらも、苦難の歴史があり蒸留所の閉鎖を何回も繰り返しています。
なのでグレンモーレンジィの傘下になった当時は蒸留所はボロボロで、ブレーカーのカバーを靴箱を再利用してなんとかしたりと経営難だったみたいですね。
そんなアードベッグもグレンモーレンジィに買収されて無事復活しこのアードベッグ10年がリリースされました。しかも発売された2008年にワールド・ウィスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞してますからね。
アードベッグ 10年の特徴
50/65ppmのヘビーピート
アードベックといえばやはりヘビーピートな香り。
その一つの基準に使われている麦芽のフェノール値が50-65ppmとアイラモルト中でトップクラスに高いです。
基本的にフェノール値が高いほど匂いが強烈くらいに思っておくと良いでしょう。
(厳密には製法など色々な要素で香りは決るので一概にはそうとはいえませんが、一つの目安として参考になります。)
ちなみにアイラモルトの中でも比較的穏やかならボウモアは20~25ppm、ヘビーピートと呼ばれるラフロイグが40~45ppmという数値からもアードベッグの50-65ppmという数値はずば抜けていますよね。
ノンチルフィルタード
アードベッグはなんとノンチルフィルタードを導入しています。
ウイスキーファンにとっては嬉しいノンチルフィルタードですよね。
一般的なウイスキーは冷却濾過がされており、その際にウイスキーの旨味成分も一緒に取り除かれてしまうと言われています。
とはいえ一般的な消費者に向けには濁る可能性のウイスキーはできるだけ控えたい。
なので見た目の為とはいえ冷却濾過をせざるおえません。
しかしアードベッグは、そもそもウイスキーが好きでノンチルが良いっていう変人くらいしか買わないウイスキーなので、そういったウイスキーには旨味成分が凝縮されたノンチルフィルタードが採用されたりもします。
アードベッグ10年のテイスティングノート
COLOR 淡いゴールド色
商品紹介 | 世界が熱望するアイラモルト ARDBEG
NOSE 爽やかで海を思わせるヨード香、燻製魚、炭焼コーヒーの香りに、柑橘系の果実の香りが加わる。 チョコレートとタフィーの甘さ、シナモンスパイス、薬品のようなフェノールの香りが魅力的に入り混じっている。
PALATE 口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい。
フィニッシュはドライ。タバコの煙とエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、深みのあるピート香が口一杯に広がる。
FINISH 余韻は長く豊かでスモーキー。砕いたピートや麦芽の甘みが残る。
アードベッグ10年 の詳細情報
商品名 | アードベッグ10年 |
---|---|
蒸留所 | アードベッグ蒸留所 |
輸入業者 | MHD モエ ヘネシー ディアジオ 株式会社 |
アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
原材料 | モルト |
原産国 | スコットランド |
アードベッグ10年をレビュー
それでは早速アードベッグ10年をレビューしていきたいと思います。
こちらがボトルと箱になります。
グリーンのまる瓶形状にで黒いラベルに特徴的なアードベックのロゴが入ってますね。
このボトルを初めて見た時は、めっちゃ強うそうなウイスキーがある!怖って印象を持ちました。
ここまで厨二病っぽいボトルデザインってのも突き抜けていて良いですよね。
ストレートで飲んでみる
それでは早速ストレートでいただきたいと思います。
まず色ですが驚くほど薄いゴールド色をしています。
アードベック10年はバーボン樽をメインに利用していますがここまで色が薄いのには驚きますね。
そして香りですが、強いヨード香がしてきますね、やはり保健室や病院の様な薬品的な香り。
そして海から感じるような磯の香りなど、さすがはアイラモルトです。
そういった香りにも慣れてくると青りんごや柑橘類など爽やかな香りがしてきます。
そして口に含むと、煙を飲んでるかのような強烈な煙臭さにヨード香や磯の香りなど強烈なパンチが飛んできます。しかし飲み勧めていくと意外なほどマイルドで甘みとビターが訪れチョコやバニラの様なニュアンスを感じます。
余韻もほんのりスモーキーな香りにフルーツのような爽やかでみずみずしい香りが相まってとても心地良いです。まるで森の中で焚き火でもしているみたいです。
いやーやっぱりアードベッグうまいですね!
強烈でスモーキーという印象の強いアードベッグですが、奥には果実やバニラなど爽やかな一面もあってホント奥が深いウイスキーです。
このスモーキー&爽やかなギャップが楽しかったりもしますね。
特にアイラの美味しいウイスキーはそういったギャップに良さを感じますよね。
口に運ぶ度に、味わいのニュアンスがコロコロと変わるのもアードベッグの楽しみの一つですね。
熱狂的なアードベギャンがいるのも頷ける美味しさです。
トワイスアップで飲んでみる
次はトワイスアップでいただきます。
加水すると色がめっちゃ薄くなりますね。
まるで水割りの焼酎みたいな色合い。
そして香りですが非常に爽やかで、国産モルトウイスキーみたいに青りんごなどのフレッシュ感を感じます。これほどスモーキーなウイスキーなのにこんないい香りをするなんて正直ズルいですよ。
奥にはほんのりと感じるヨードな香りが良いスパイスになってアードベッグというウイスキーならではの香りがしますね。
味わいはスモーキーとスパイス感を最初に感じます。そしてしっかりとした甘みとビターがまるで高級なチョコレートの様なニュアンスもありとっても美味しいです。
加水すると爽やかでフレッシュな雰囲気に!
ロックで飲んでみる
最後はロックでいただきたいと思います。
ほんのりヨードと果実感ある香りが混じってとっても不思議な香り。
味わいはスモーキー感がとってもマイルドになり、冷たさですっきり感がましてかなり飲みやすいと思います。
味わいも甘みとビターがしっかりとしていて感じることができチョコやバニラっぽさを体験できます。
余韻もかなりとすっきり感があり癖が一番マイルドになったという印象ですね。
まだスモーキーがきつくて飲みづらいという人にはかなり飲みやすい飲み方なのではないでしょうか。
まだ飲み慣れないって人はロックがオススメ
まとめ
ということで今回はアードベッグ10年をレビューしてみました。
さすがアードベッグですね。スモーキーフレーバーやヨードの強烈な香りは癖になるとたまりませんね。
それでいて奥にはしっかりと果実感や甘みなど華やかな部分もしっかりと合って、またそのギャップが最高なんですよね。熱烈なファンがいるのも頷けるウイスキーです。
ちなみにウイスキー初心者がいきなり飲むとウイスキー嫌いになっちゃうので、慣れてない人には絶対に飲ませない様にしてくださいね(^o^;)
でも一度ハマってしまうと沼からは抜け出せません。興味ある方は是非一度チャレンジしてみてください。
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